アラスカクルーズガイド
October 4, 2020

皆様、アラスカって行ったことありますか?

氷河があって、クジラが見えて、クマとかがいる!というのが私のイメージでしたが、皆さんのアラスカのイメージはどうでしょうか?

アラスカクルーズはクルーズ客船のたくさんある航路のうち、もっとも人気のあるクルーズの一つです。

凄く遠いイメージもありますが、実はバンクーバー、シアトルから出ているクルーズが多く、
どちらも日本からの直行便があるので実は思ったほど大変じゃないんですよ!

といっても、アラスカクルーズって、どんなのがあるの?時間は?持ち物は?と、分からない事もたくさんあると思いますので、今回は、アラスカのシーズンや天候、航路の選び方など、アラスカクルーズの基礎知識をまとめてご紹介いたします。

アラスカの天候

アラスカを飛ぶ鷹、翼を広げている。背景には海と、雪の積もった山々がぼやけて見える

まず、アラスカのシーズンですが、4月下旬~9月と短く、ピークシーズンは6月~8月です。

夏が近づくほど、さまざまな遠征で野生生物を見る可能性が高くなりますが、アラスカクルーズに雨はつきもので、
特に7月8月は雨が多くなります。
とはいっても、アラスカのクルーズは気候が変化しやすく、クルーズ中に1度も雨に降られなかったらとてもラッキー
だと思ってください。雨はアラスカクルーズにつきものです。

また、5月9月はピークシーズンよりもクルーズ代金が安く、雨が少ないですが、天候が予測できず、ボートや
ヘリコプターのツアーはハイシーズンに比べるとキャンセルになる可能性が高いです。

9月はシーズンの終わりで、お土産屋さんがセールをしていたりしますので、ショッピングには最適です。

期間は限られているので、是非、早めに計画を立てましょう!

アラスカクルーズの航路

アラスカには大きく分けて下記の2つの航路があり、どちらも7日間以上のクルーズが主流となっています。

Inside Passage (インサイド・パッセージ)
Gulf of Alaska (アラスカ湾)

Inside Passage (インサイド・パッセージ)

アラスカクルーズ、インサイドパッセージの地図。青と赤で、航路が描かれている
航路の一例 アラスカ インサイド・パッセージ
通常シアトルまたはバンクーバーから往復で運航することが多く、片道クルーズより飛行機の手配が簡単で、
手軽に乗船できます。 日本からも直行便が出ているので、乗り継ぎが無く目的地に行けるのは嬉しいですね。

インサイドパッセージは、太平洋岸の島々の間の保護された水路で、フィヨルド、森に覆われた山々、
そしてハゲワシ、アシカ、イルカ、クジラが生息する緑豊かな島の風景、壮大な氷河湾または別の
氷河地域が多くの場合、旅程に含まれた、穏やかで景色の良いクルージングです。

主な寄港地はジュノー、スキャグウェイ、シトカ、ケチカンです。

また、このインサイドパッセージは、波が無いため、船が揺れません。
船酔いが心配で、、、という方にも嬉しいクルーズです。

Gulf of Alaska (アラスカ湾)

アラスカクルーズ、アラスカ湾、南行きの地図。青航路が描かれている
航路の一例 アラスカ湾クルーズ 南行き

このアラスカ湾を横断するクルーズは、美しいアンカレッジ(ウィッテリア、またはスワードの港)から南に、
またはシアトルもしくはバンクーバーから北に向かう片道の航路です。

デメリットとしては、発着の港が違うため、旅費が高くなることと、空港のある大きな町、アンカレッジから、
ウィットラーもしくはスワード港まで行かなければならないことです。

このクルーズには、インサイドパッセージで訪れる多くの港も含まれており、さらにスワード、バルデス、
カレッジフィヨルド、ハバード氷河、コディアック島などの地域にも寄港する旅程もあり、よりアラスカを
堪能することが出来ます。

さらに、アンカレッジから人気のツアーがたくさんあるため、時間に余裕のある人は、アンカレッジにて、
クルーズ前、もしくはクルーズ後に数日滞在して、よりアラスカを楽しむことができます。

お金と時間に余裕のある方にお勧めです。

アラスカクルーズにおススメのクルーズ会社

アラスカを航海中の靴ーズ客船。雪山が背景

アラスカのシーズン中は、主要のクルーズ会社のほとんどが、アラスカクルーズを行っています。

ホーランドアメリカ、プリンセス、カーニバルクルーズ、ロイヤルカリビアン、セレブリティ、キュナード、
ノルウェージャン、ディズニーなど。また、シルバーシー、クリスタル、シーボーン、レジェンドセブンシーズ、
バイキングなどのラグジュアリー客船もアラスカクルーズを行っています。

お気に入りのクルーズ会社で参加すれば良いと思いますが、ホーランドアメリカとプリンセスクルーズは
アラスカクルーズの歴史も古く、頻繁に行っているので、クルーズ会社にこだわりがない方はこの2つを
選んでおくと間違いないでしょう。

また、エクスペディション/アドベンチャークルーズという種類があり、これらは船が小さいため、
大きなクルーズ客船がいけないところにも行ける、よりアクティブなクルーズもあります。

自然と自然生物に焦点を置いたアクティブなクルーズなので、アラスカを隅々まで知りたい!
というアクティブな方にお勧めです。

是非、自分の目的に合ったクルーズを選んでみましょう。

アラスカのエクスペディションシップは、下記の3つです

UnCruise Adventures
Alaska Dream Cruises
Lindblad Expedition

お部屋の選び方

クルーズ客船のベランダ、白と青色の椅子が2つと、その間に白いテー物が一つ。お部屋から眺めている様子で、背景は海。

ちなみにアラスカクルーズだと素晴らしい景色が眺められるので、バルコニールームが良いと考える方もいらっしゃると思います。

そのお気持ちはよくわかるのですが、実は、意外とバルコニーの滞在時間は少ないと思います。

大きな理由として、アラスカは景色が素晴らしいです。なので逆に、お部屋からの景色だとその景色が限られてしまい、
ほとんどの場合は、結局オープンデッキに出ることになります。

自分の部屋から見える景色ではなく、反対側の景、前方、後方と全て見たくなってしまうのがアラスカクルーズなのです。

後半で触れますが、アラスカのツアー代金は高額なものが多いので、ベランダなしのお部屋で節約して、、
その分のお金をツアーにまわすのがアラスカクルーズのおススメです。※重要!

アラスカクルーズの主な港

アラスカの港に着いて、別の記事でまとめてありますので、こちらはさらっと説明。

ケッチカン
港から徒歩で行ける、クリークストリートが主なアトラクションです。水上に積み上げられた建物で、
サーモンを見下ろす店やレストランが並んでいます。

トンガス国有林とミスティフィヨルドの美しいツアーや釣りのツアーが有名です。
しかし、米国で最も雨の多い都市の1つとなっています。

ジュノー
アラスカの首都は、メンデンホール氷河の近くでカヤック、カヌー、ハイキングを楽しめます。
街から出ている、マウントロバーツトラムウェイ(ケーブルカー)で、山に登ることが出来ます。

そこからの景色は素晴らしく、そこからハイキングを楽しむこともできます。


スキャグウェイ
スキャグウェイは、なんといってもホワイトパスユーコン鉄道で有名です。
この鉄道は1898年にクロンダイクゴールドラッシュ中に建設されました。
ホワイト・パス&ユーコン鉄道は、山頂へ登り、またスキャグウェイに戻るツアーを催行しており、
車窓から絶景を楽しむことができます。頂上ではアメリカ合衆国とカナダの国境でもある880mの
ホワイト・パス峠を見ることもできます。

また、ハイキングコースもたくさんあり、港からも歩いて行くことができます。

シトカ
シトカは、18世紀末にロシアが植民地化して発展し、アラスカ先住民とロシア系の人々の融合が見られる港です。
アラスカのロシア(聖ミカエル大聖堂、ロシア司教の家)や、シトカ国立歴史公園(旧称インディアンリバーパークアンドトーテムパーク)が有名です。
港からレストランなどがダウンタウン?までの道はとても素敵な散歩道です。

Glacier Bay(氷河)

実は、Glacier Bayへ行けるクルーズは1日に2隻と制限があるので、Glacier Bayに行きたい方は、かならず航路をしっかり選んで予約しましょう。

アラスカクルーズの服装

トレッキングシューズ、パンツ、双眼鏡、方位磁石、トレーナーなど、トレッキングの衣類が上から撮られている

重ね着できるものを持って行きましょう。

アラスカは寒いというイメージを持つ方もいますが、特にピークシーズンの天気の良い日は、Tシャツのみで十分な日もたくさんあります。

ですが、天気が悪いとすぐに気温も下がりますし、Glacier Bayや各港でのツアーでは寒い場所に行くことも多いので、冬着を必ず持って行きましょう。

イメージとしては、冬にハイキングに行く格好です。

例えばTシャツの上から羽織れるトレーナー、セーター、厚手の靴下、マフラー、手袋、ニット帽、サングラス、ハイキングを予定していればハイキングブーツ、町歩きでも、雨がしみこむようなキャンパス生地の靴ではなく、雨を通さないしっかしとした運動靴を持って行きましょう。

雨といえばで、もちろん、レインコートや、レインパーカーはあると便利です。

余談ですが、小雨で傘をさすのは日本人くらいではないでしょうか?外人はフードで大抵しのぎます(笑)

アクティブなツアーに参加されるのであれば、パンツとセットになっているものを持って行っても良いでしょう。

ヘリコプターで氷河に行ったり、カヤッキングをする場合はだいたいツアーで貸してくれますので、特別なものは必要ありません。

アラスカのツアーは高額

雪山で犬ぞり。犬が4匹に椅子が2つ。白い雪と雪山が背景

そしてアラスカクルーズに行く際に知っておいていただきたいのは、ツアーが高額なものが多いということです。

人気のツアーは、水上飛行機、クジラを見るる、ヘリコプターに乗って氷河を見る、さらに氷河に降り立つツアー、氷河でも散策だけのものや、氷河の中に入るもの、犬ぞりのツアーなど様々です。

これらのツアーは高価ですが、せっかくアラスカまで行ってクルーズに参加するなら絶対参加した方が良いと思います。

あとは氷河近くでのカヌーだったり、ツアーに参加せずともハイキングコースがある港も多いので、全部高額なものにしなくても、楽しめますので安心してください。

ちなみに、船のツアーではなく、外部のツアーを予約することでツアー代金をかなり節約できますよ。

中には””ギャランティーツアーといって、出港までに絶対に船に送ります!万が一乗り遅れたら、次の港までの全てを保証します。というようなツアーもあるので、不安だったらそういうツアーで探してみましょう。

アラスカクルーズに持って行った方が良いモノ

白いベッドで横向きで寝る女性。黒いアイマスクを着用している

まずは、双眼鏡です。アラスカクルーズでは、自然や、自然動物がたくさんいます!

よく知ってる人は双眼鏡を持参しているので、羨ましくなること間違いなし!なのであると良いです。

ちなみに、クルーズ客船によっては双眼鏡がお部屋に付いてる場合もありますが、ほとんどの場合は付いてませんよ。

あとは、アイマスクです。アラスカは夜も明るいので、バルコニールームを選ぶ方は、カーテンの隙間からの光で寝れなかったりするかもしれませんので、敏感な方は持って行くと便利です。

そいうわけで、今回はアラスカクルーズの大まかな基礎情報をご紹介しました。


Sharing is caring!

最新の記事

クルーズ客船の服装 ~ミニマリスト目指してます編~

今回は、クルーズ客船で長年クルーとして働き、数々のクルーズにも実際乗船しているEriが、クルーズ客船で使えるアイテムをファッションをご提案しつつご紹介します。...

【ヴァージン・ヴォヤージュ】乗船前に知っておきたい5つのこと

みなさんはヴァージン・ヴォヤージュをご存じでしょうか? フロリダ州に本社を置くクルーズ会社で、Virgin GroupとBain Capitalの合弁会社です。...

クルーズ客船 | おススメアイテム10選

今回は、クルーズ客船で8年以上働き、現在はゲストとしてクルーズを頻繁に楽しんでいる私が常用しているアイテムと、私のスタイルには合わないが、多くのクルーザーが愛用しているアイテムを一挙ご紹介!...

プリンセスクルーズ|ドリンクパッケージ【徹底解説】

ラグジュアリークルーズラインでない限り、ほとんどのクルーズラインではお酒やスペシャルコーヒーは有料となります。 プリンセスクルーズも例外ではありません。 無料で楽しめるドリンクはコチラ:...
クルーズ客船 | おススメアイテム10選

クルーズ客船 | おススメアイテム10選

今回は、クルーズ客船で8年以上働き、現在はゲストとしてクルーズを頻繁に楽しんでいる私が常用しているアイテムと、私のスタイルには合わないが、多くのクルーザーが愛用しているアイテムを一挙ご紹介!...

Eri Kimura

2011年よりクルーズ客船で勤務、現在まで海外クルーズ客船を3社経験。

休暇は海外で生活することが多いため、1年のうち10カ月ほどを海外で過ごす。

現在、ノマドライフを確立すべく奮闘中!

詳しいプロフィールはコチラ

お問い合わせはコチラ

Where now?

Brazil