2021年クルーズ旅行のメリット&デメリット
February 22, 2021

2020年3月、クルーズ旅行は全世界で一時停止となり、クルーズ好きには辛い年ととなりました。

幸い、数隻のクルーズ客船がヨーロッパやフランス領ポロネシアなどでクルーズを再開させましたが、再開させたクルーズ客船は数えるほど、、、。

とはいえ!2021年こそはとどこのクルーズ会社再開できるように動いています。

というわけで今回は、2021年、クルーズ客船に乗船する/または予約するメリット・デメリットを客船クルーが考察します。

メリット・デメリットと4つずつ出して比較しましたので、クルーズ旅行の企画する際に少しでもお役に立てばと思います。

デメリット

1.引き続きキャンセルが相次いでいるので、予約しても乗船できるか100%の保証はない

各クルーズ会社、休業したくてしてるわけではありません。今すぐにでも再開させたいのがクルーズ会社の本音ですが、各国の政府の方針などもありますので、クルーズ会社が独断で決められないのです。

というわけで、2020年年末のイタリアクルーズのように、夏から安全に運航していたのに、急激な感染者の増加の影響を受け各国ロックダウンが再度起こり、クルーズ客船もせっかく再開させたクルーズ客船を一時停止しなければなりませんでした。

というわけで、先が読めないのがパンデミックの恐ろしいところ、、、現在のところ、多くのクルーズ会社が5月に再開するとしていますが、去年から再開の日程は、延長に延長を重ねてるので、予約したクルーズがキャンセルになる可能性は、特に2021年前半は高いと言えるでしょう。

2.マスクはまだ必要

現在運航しているクルーズ客船は、全て乗客のマスクの着用を義務付けています。

そして、ワクチンを接種した乗客/クルーのみ乗船可能とルールを設けたクルーズ客船も出てきました。

ワクチンを全員が接種していたらマスクはしなくても良い?

いいえ、そういったクルーズ会社もしばらくはマスクの着用は必須となるでしょう。

というのも、ワクチンの接種が始まってまだ1年も経っていないので、データの分析量が少なく、信憑性の度合いも低くなります。

Sea Dream ヨットクラブという小さなクルーズ会社が、乗客やクルーにマスクを義務付けなかったせいで、船内感染を引き起こしてしまいました。

乗客は、乗船前にPCRテストと、乗船時にラピッドテストを受け、陰性結果の出た乗客のみ乗船していたので、感染者はいないはず!という考えで運航してしまったのでしょうね。

PCRテストの結果は100%ではないのでこういう結果を招いて今いました。

というわけで、ご存知の方も多いと思いますが、ワクチンも100%ではありません。ということは…?

万が一を考えて、とりあえず2021年はマスク着用とするほうが理にかなっているといえます。

そして、まだ再開していませんが、アメリカのCDCは、クルーズ客船を含めた公共エリアの交通機関を使用する際のマスクの着用を義務付けたので、アメリカを航路に含むクルーズの際はマスクを着用しなければなりません。

3.寄港地無しの航海クルーズか、寄港地ではクルーズ客船のツアーに参加するかの2択の可能性

観光より船っしょ!という超クルージング大好きさん以外は、基本的に船も楽しみたいけど、観光もクルーズ旅行をする大きな目的ですよね?

現在再開しているクルーズ会社の多くは、Cruise to no whereといって、寄港地の無い航海日だけのクルーズか、寄港地での行動の制限を行っています。

つまり、寄港地で下船の際には、クルーズ客船の運用するツアーに参加するか、船に残って船を楽しむかのどちらかです。

イタリアクルーズでも、船のツアーに参加した家族がしれっと単独行動をして、クルーズ会社側から再乗船を拒否されたという事例がありました。

そりゃそうですね、船側は気が狂いそうになるほど感染対策に力を入れ、乗船前のPCRテストや、1日に何十回も同じところを消毒してと細心の注意を払ってるのに、観光地でウイルスをもらってきて船内でばら撒かれたらたまったもんじゃありません。

とはいえ、香港のローカルなお店でダンプリングを楽しんだり、スペインでブランド品購入したり、可愛い雑貨屋さんでお土産みたり、、、それが~旅行の~醍醐味なのに~!!!それが出来ないのは辛い!とわたしも思いますよ。

なので、船を楽しむんだ!という人にはデメリットにはなりませんが、観光に重きを置いてるひとには、結構なデメリットですね。

まぁ、サクラダファミリアだけ見れれば良い!とか、目的がはっきりしてたら船のツアーで満足できるかもしれませんが。

4.クルーズ旅行中の船内での制限

クルーズって良いですよね、、、好きな時間に起きて、あぁ、今日はお昼ご飯遅い時間に食べちゃったから、夜ご飯も8時頃にしよう、だから今日のショーは、1回目を観ようとか、、、とにかく好きな時に好きなことが出来るのが良いんです!

ですが、2021年のクルーズはまだまだ制限がかかるかもしれません。

例えば、ダイニングルームでは、ソーシャルディスタンスを保つために人数制限を行い、予約しないといけないとか、ショーは普通は予約しませんが、これももしかしたら必要になるかも、、、

船内の各アクティビティだって、予約なしで、船内新聞を見て参加したアクティビティがあったら、その時間に指定の場所に顔を出せばいいだけですが、予め予約しなければいけないかもしれませんね。

特にジムは予約制になる可能性大!

というわけで、ここは各クルーズ会社や、船のサイズによってもルールが変わると思いますが、2021年は少なくともパンデミック前のようにはいかない可能性があります。

あー、もうこれ読んで、やっぱ2021年のクルーズはやっぱ止めよう!と思った方!メリットだって負けていませんよ!

パンデミック中だからこそ!があります!

メリット

1.ソーシャルディスタンスを保つため、満員で運航しないため、船内が混雑しない

小さいクルーズ客船や、ラグジュアリー客船だと、基本的に乗客の数も少なく、優雅なクルーズライフが送れますが、大型のクルーズ客船となるとそうはいきません。

大型客船に乗船したことがある方は分かると思いますが、船内は、人!人!人だらけです!

ランチタイムのビュッフェとなると、座る席を探すのが大変なくらい、、、

ですが、現在運航中のクルーズ客船は人数を制限しており(乗船したくても出来ない、またはしたくない!と言う人もいますが)、ソーシャルディスタンスがしっかり保たれるようになっていますし、人が少ないのでより“船”をじっくり楽しむことができますよ!

2022年にはパンデミック前と変わらない形で営業するかもしれませんし、こんな経験ができるのは2021年だけかも!?

2.多くのクルーズ客船はフレキシブルなキャンセルポリシーを掲げているので安心して予約できます

多くのクルーズ会社は、それぞれ“特別”なキャンセルポリシーを掲げていますので、48時間前までキャンセルOKなど、ゲストが安心して予約できるようになっています。

とはいえ、自分の住んでる国から乗船だったら安心ですが、乗船地が飛行機に乗らないといけないとちょっと不安ですよね?といっても、各航空会社もフレキシブルなキャンセルポリシーを設けていますが、クルーズ会社、航空会社と、それぞれの会社で異なりますので、予約する際はしっかりチェックしてくださいね!

わたしは2020年9月のクルーズがキャンセルになり、返金か、125%のFCC(フューチャークルーズクレジット)か選べたので、もちろん125%のFCCを選びました。

まぁこのご時世なにがあるか分かりませんが、大手のクルーズ会社なので、投資した気持ちで気長にクルーズ出来る日を待ちます。

3.WaveSeasonなこともあり(1月1日~3月31日)、クルーズ客船は今予約するとてもお得!

これは今年だけの話ではありませんが、WaveSeasonといって、1月1日~3月31日は、ブラックフライデー的な感じで、各クルーズ会社がお得なクルーズを沢山販売しています。2人目60%半額!とか、OBC(オンボードクレジット)付けます!とかね。

2021年前半のクルーズの予約は個人的におススメしませんが(航路にもよりますが、まだキャンセルになる可能性がまだ高いかなと思ってます)、2021年後半だったら、キャンセルポリシーもしっかりしてれば予約したいところですね!

4.クルーズ客船は安全な旅行方法です!

多くの人はダイアモンド・プリンセスの一件で、クルーズ客船=感染しやすい!と思ってしまい、なかなかその考えが払拭できてないように思います。

なぜなのか?

それはしっかりと船の感染対策や、現在まで安全に船が運航できてるという事実をよく知らないからだとわたしは思っています。

クルーズ客船に限ったことではありませんが、人は知らないこと=怖い、と拒否反応を起こしてしまいがちです。正しい情報を知り、自分で判断することが重要ですよね(急にエラそうなやつ)

でも、ちょっと考えてみてください。

飛行機に乗るのにPCRテストはしません。

最近やっとCDCが、海外から空路でアメリカに入国する際に、PCRテストの陰性結果が必要!というルールを設けましたが、個人的になぜクルーズ客船はこんなにも厳しいのに飛行機はゆるゆるなのだろう?と思っていました、、、

まぁ多くの他の国&飛行機ではそういったルールはありませんね。2020年11月にロンドンを経由してブラジルに行ったときには、ロンドン、ヒースロー空港の人の多さに本当にびっくりしました!!!

詳細はこちらの動画で分かりやすく説明しています↓

この日はちょうどロンドンのロックダウンが始まり、急いで出国する人達に巻き込まれてしまったようで、羽田→ヒースローはスカスカだったのに、ヒースロー→サンパウロは、ギュウギュウでした。

幸い後ろの方の座席を取っていたので、わたしは窓側で、隣は空席、通路側に1人という構図になり、隣に他人が座ることはありませんでしたが、ほとんどの空席のない飛行機で、食事中はマスク外すし、大丈夫なのか?と思ったものです。

まぁ、話は戻して、そういうわけで、クルーズ客船と違って人数制限だってしないし、PCRテストだって基本なし!観光地に行くのだって陰性証明いりませんよね?

熱があるかチェックするくらいですよ。無いよりマシですが、無症状の人が多くいる中、意味あるのか?と。

その点クルーズ客船は、乗船前に2回以上のPCRテストを受け、船内はこまめにクルーが清掃、消毒。
ソーシャルディスタンスも考え、一か所に大人数が集まらないようにしています。

空調システムも、ダイアモンドプリンセスの一件もあり、各クルーズラインは空気ろ過を最高水準にアップグレードするための措置を講じています。

飛行機の場合と同様に、新しいエアフィルターを備えた船の空気ははるかに安全になります。ノルウェージャンは最近、ノルウェージャンクルーズライン、オセアニアクルーズ、リージェントセブンシーズクルーズの3つのブランドの28隻の船隊に消毒空気浄化システムを設置すると発表しました。

MSCは、最新の船であるMSCシーショアにUV-C技術を採用した「セーフエア」を設置しています。
ロイヤルカリビアンも空気浄化システムを設置しています。

さぁ、果たしてクルーズ客船はそれほど危険なのでしょうか?

ま、家にいるより安全に過ごす方法はありませんが、国内発着だったらクルーズ客船、最高じゃないか!と思います。(個人的な意見ですよ、うふふ)


最後になりますが、2021年にクルーズ旅行をする際は、

1.キャンセルポリシーをしっかり確認
2.念のためベランダ付きのお部屋を予約
3.いつも言ってますが、特に乗船日、下船日の飛行機の予約はお勧めしません!

というわけで、2021年!メリット、デメリットをよく比較して考えてみてくださいね♪

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Eri Kimura

2011年よりクルーズ客船で勤務、現在まで海外クルーズ客船を3社経験。

休暇は海外で生活することが多いため、1年のうち10カ月ほどを海外で過ごす。

現在、ノマドライフを確立すべく奮闘中!

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