ヴァージン・ヴォヤージュを聞いたことが無い方でも、どこかでヴァージン・グループ の名を耳にしたことはあるのではないでしょうか?
ヴァージン・グループとは、魅力的なシグネチャースタイルを、航空会社やホテルにもたらしたリチャード・ブランソン卿の新しいクルーズラインです。
このこの新しい船のご説明をする前に、少しこの“ヴァージン・グループ” そして、“リチャード・ブランソン卿/会長”についてご説明します。
目次
ヴァージン・グループとは?
ヴァージン・グループの始まりは、現在会長を務めるリチャード・ブランソンが、16歳の時に「スチューデント」師を発刊したのが始まりで、3年後には中後レコード通信販売会社「ヴァージン・メガストア」を創業しました。
以後、1984年、航空会社「ヴァージン・アトランティック航空」が設立。その後も、ホテル、鉄道、ラジオ曲、インターネットなど事業を拡大し、2004年には、一般の観光客用の宇宙旅行プログラム実施を目指した「ヴァージン・ギャラクティック」を設立しました。
そして2014年12月4日、ヴァージン・グループはヴァージン・クルーズの設立を発表しました。
というわけで、ヴァージン・ヴォヤージュは、2020年4月1日に新造船スカーレット・レディーをビューさせ、クルーズ業界参入を果たす予定でしたが、皆さんもご存知の通り、コロナの関係で1年以上もデビューが遅れております。
海には他にもたくさんのクルーズラインがあります。しかし、リチャードブランソン卿の大人専用のクルーズ体験は、独自のクルーズクラス「反抗的な贅沢」ブランドです。
伝統的なクルーズ旅行がお好みの方には、ちょっと合わないかも、、、ただ、“時代の最先端”と思わせるこのクルーズは、何が特別なのでしょうか?
10つのポイントからご紹介いたします。
動画でもお楽しみいただけます ↓
乗客は18歳以上限定
ヴァージン・ヴォヤージュは大人の乗り物でございます。
というわけで、残念ながら18歳以下はお断り!
ちなみに年齢制限を設けてる船は他にもあります。
例えばヴァイキング・オーシャン・クルーズは18歳以上、サガ・クルーズが50歳以上の年齢制限を設けています。
ただ、ほとんどのクルーズラインは年齢制限はないので、珍しいクルーズラインといえるでしょう。
ビュッフェがない
なんと!クルーズ客船といえば、ビュッフェ!というほどビュッフェはクルーザーから人気です。
が、ヴァージンクルーズにはそれがありません。
その代わりに、船内には、7つの特製レストランを含む20以上のユニークなレストランがあります。
特に個人的に注目してるのが、韓国風焼肉レストランで、ここは焼き網を座席に用意するなど、かなり本格的な焼き肉が楽しめそうです。
そして、ビュッフェの代わりとなるのが、“ギャリー”という、フードコート的なエリアです。
世界各国のお店が出店のように並んでおり、乗客が欲しいモノを注文するスタイルになっています。
これのメリットは3つ
①ビュッフェ形式ではないので、お料理がいつも出来立て。
②ビュッフェというと、多くの乗客がトングを共有しますが、こちらは注文スタイルなので衛生的ですね。
③ビュッフェだとついつい必要以上の食事をお皿に盛ってしまい、食べすぎや、時には食事を残してしまうことも、、、
しかし、クルーに注文するというワンステップが入ることにより、食事を注文する前に一瞬考える時間ができますし、必要な分だけ調理するので食品廃棄物の量が少なくなります。
これは相当のエコになりますね、さすが環境に配慮しているヴァージン・ヴォヤージュです!
ちなみにヴァージン・クルーズにはスペシャリティレストランがありません。
つまり船内のお食事は全部料金に含まれています(^O^)/
無料ドリンク・ステーションがある
ヴァージン・クルーズは、ろ過されたお水、炭酸水、ジュース、ソーダ、お茶やドリップコーヒーが無料です。
そして、これらのドリンクは、船内のバーや、配給ステーションで簡単に手に入れることが出来ます。
ここで素晴らしいのが、ヴァージン・クルーズは環境に配慮しており、”No Plastic onboard(ノー・プラスティック・オンボード”ということで、ストローやコップなどは全て再生可能な紙を使用しています。
なので、クルーズに乗船の際は、マイボトルの持参を強く推奨しています。素晴らしい取り組みだと思いませんか?
タトゥーをいれる、タトゥー・パーラーがある
船内の年齢制限が18歳なのもうなずけますね。
なんと!タトゥーを船上で入れられるんです!これは、日本人としてはありえませんが、世界的に見ても結構ビックリな試みです。
このタトゥーパーラー「Squid Ink(イカ墨)」には、2名のアーティストが常駐しており、ビーガンインクを使用。
ピアスやアートメイクも行います。
何が悲しくて船上でタトゥーを入れなければならないのでしょうか?
そんな時間があったら、サンデッキで寝っ転がりながら昼寝をしたり、本を読んだり、とにかく船上じゃないと出来ないような、特別なことをしたいと個人的に思いますが、新しいことを始めるには、こういった平凡な考え方は通用しないのでしょう。
さ、さすが、ヴァージン・ヴォヤージュ!時代の最先端をいってます!
モダンな客室のベッドは、昼間はソファーに様変わり!
個人的には、この機能いるのか?と思ってしまいます、、、なぜなら、、、クルーだから!
通常ですと、ホテルでもクルーズ客船でも、ベッドはベッド。
いつでも、いつまでもベッドなのが普通ですが、なんとヴァージン・クルーズでは、お部屋のベッドをソファー変身させることが出来ます!
まぁ、変身というか、マットを移動させるだけですが、、、。
というわけで、昼間はベッドをソファーにして広々とお部屋を使えます。
一見最高、そしてきっと素晴らしいサービスですが、クルー目線で言わせていただくと「ハウスキーピングのスタッフ、疲れるだろうな~」と思ってしまいます。
ハウスキーピングのスタッフはいつも時間に追われてるのに、そこで、ベッドをソファーに変えるなんて、、、
ベッドシーツも綺麗に畳んで、夜またセットしないといけないし、、、エクストラワークもいいところですよ。
と思いますが、お客様!わたしたちクルーは、お客様がのんびり快適に過ごしていただけるのであれば、少しの苦労もいとわないのです!遠慮せずになんでもおっしゃってくださいませ!
もちろん、「わたし、好きな時に昼寝したいし、ベッドのままで良いよ~」という天使のようなお客様は、その旨をハウスキーピングに伝えればOK、きっとあなたのハウスキーピングは、いつも以上に笑顔で挨拶してくれるでしょう。
最新のテクノロジー搭載 、その名も「The band」
これは、プリンセスクルーズの“メダリオン”、ロイヤルカリビアンの“WOWバンド”、MSCのの“リストバンドプラス”などと同等のもので、基本的にお部屋の鍵代わりになるもので、これで船内でお買物もできます。
”The Band(ザ・バンド)”は、クルーズが始まる前に家に送られるので、チェックインもスムーズになります。
このバンドは、ペットボトルを再利用して造った強度の高いBIONIC®糸を使用しており、クルーズ後は、ブレスレットとして使えます。
ちなみに赤が通常、黒色と金のブレスレットは超高級スイート”RockStar Quarters(ロックスター・クオーターズ)”の予約者専用となっています。
シーテラスキャビンには、ハンモック付き
な、なんと!想像してください。水平線を眺めながら、ベランダで本を読む、、、いつでも手を伸ばせば届くところにお気に入りのカクテル、、、そして、ユラユラ、、、ユラユラ、、、そう!あなたは椅子に座っているのではなく、ハンモックに寝そべって揺られているのです!(しかも手織り)海の上で!今すぐ体験したい、、、。
個人的には窓なしの格安のお部屋で満足なわたしも、こればかりは是非ともバルコニールームを選択すると思いますね。
これも、18歳以上と制限をしてるからできることですね、でないと子供が遊んで海に落ちたらシャレになりませんもんね。
ドレスコードはございません
クルーズ客船の多くには、ドレスコードというものが存在します。
ラグジュアリーなクルーズラインほどその伝統は強く受け継がれ、フォーマルナイトの日には、どこの世界に紛れ込んだんだ!?という雰囲気が広がります。
全身キラキラしたロングドレスをお召しになる方も珍しくありません。本当に素敵な雰囲気なんですから。
日本に普通に過ごしてて、ドレスアップするなんて、友人や親戚の結婚式くらい?もちろん会社の関係で、そういう“オシャンティー”な会場に御呼ばれする方もいるかもしれませんが、普通に生きててそんなチャンスあまりないです。
しかし、クルーズ客船のフォーマルナイトは、非現実を味わえる場でもあるんですねぇ。
前置きが長くなってしまいましたが、ヴァージン・ヴォヤージュや時代の先端をいってます。
そんな伝統知ったことか!というわけで、ホームぺージのドレスコード欄を見てみると、「水着以上のものを着てればOK」と書いてあります。
みなさん、ヴァージン・ヴォヤージュに乗船の際は、ドレスやヒールなどは必要ありません、リラックスして行きましょう!
“The Beach Club” ビミニにございます
大手のクルーズ会社ではお馴染みのプライベートアイランド。
もちろんヴァージン・クルーズもご用意しておりますよ!バハマのビミニ島に“The BeachClub”をちゃんと用意してます!
このリゾートは、ゲンティングループのリゾートワールド・ビミニと提携して開発されており、乗客向けにさまざまな郷土料理や、なんとグラミー賞を受賞した、マーク・ロンソンを創設DJとして迎えるそうです。
昼はパーティー!夜はシックに、大人の雰囲気、、、という感じになるのでしょうか?とても楽しみです。
のちほどご説明しますが、嬉しいことに、無料のWIFIはコチラでも使えます。
グループ・フィットネスクラスが無料
クルーズ客船には通常ジムが付いていて、無料で使用できます。が、フィットネスクラスなどは基本有料。
それがヴァージン・ヴォヤージュでは、グループ・フィットネスクラスがクルーズ代金に含まれているんです!というわけで無料でございます。(良い響き)
クルーズ客船は、食べ物に溢れてるので、乗船すると太りがちなんですが、ジムでのクラスが無料となると、これはもう行かない手はありませんね。
好きなものを食べつつ健康にも気を付ける、、、。Sounds Good!
というわけで、まだまだ細かい点も入れるとヴァージン・ヴォヤージュの素晴らしい点はたくさんあるのですが、今回は10個にまとめてご紹介しました。
ちなみに、ヴァージン・ヴォヤージュは計3隻の船を所有する予定で、2021年2月現在の就航予定は下記の通り。
Scarlet Lady (スカーレット・レディ)2021年7月1日 マイアミ港から
Valiant Lady(ヴァリアント・レディ) 2021年11月14日 マイアミ港から
これ以上延長しなければいいなぁ、、、。
その他の情報
ちなみにクルーズ料金に含まれているものは
● 食事代、バージンにはスペシャリティレストランが無く、船上では一切食事代は掛かりません
● 配給ステーションで手に入れられるお水やジュース類は無料
● WIFI無料、これは嬉しいですね、さらにビミニにあるプライベートアイランドでもWIFI無料です。
※オプションで “premium entertainment package”に申し込むと、ハイスピードのインターネットが使えます
● クルーズで頭を悩ませるチップ代金も、クルーズ料金に含まれてるので心配ご無用!
そのほかにも、客室のシャワーはレインシャワーになっていたり、お部屋の照明にはセンサーが付いており、お部屋に人がいない場合は自動的に電気が消え、太陽の位置によってムード照明が変化する仕掛けもあります。
気になるお値段ですが、航路にもよりますが、最低料金は$725ドルくらいから。
ためしに、カリブ海5日間の旅でシミュレーションした場合、現在プロモーションで10%オフになっているので、1人850ドル+港の使用料でした。
ロイヤルカリビアンよりは高いけど、ディズニークルーズよりは安い、そんな価格帯でございます。