アマゾン、未知の世界!
今まで数多くの港に来ましたが、ここは一生忘れないでしょう。
数ある港の中でお気に入りトップ3に入ります。
アマゾンといえば、首都のマナウスですが、アマゾン!という雰囲気を楽しむならもっと奥地に行かねばなりません。
わたしの乗船していたクルーズ客船は、5万トンのほどの小さなクルーズ客船で、ここボカダヴァレリアの小さな町を訪れることが出来ましたが、イメージするようなジャングルっぽい雰囲気を楽しむには、アマゾンクルーズなどの専用の小さい船をお勧めします。
ですが、雰囲気だけ味わえればOK!というのであれば、小さなクルーズ客船でも十分楽しめます、が、こういったへき地に行くのはどれもラグジュアリー船となります。
ボカ ダ バレリア
ボカ ダ バレリアは、バレリア川の河口に位置する先住民の村です。
未開発なエリアのため、ツアーはありません。クルーズ客船が入港できる立派な港はあるわけもなく、手作りでちょちょいと作ったような木製の桟橋にテンダーボートで行きます。
クルーズ客船からテンダーボートに乗り移り、さ、桟橋に向かうぞ!という段階ですでに驚きました。
テンダーボートに乗船して、反対側(船と密着してない方)にまわると、なんと地元の人がボートでここまで来てた!
こういう時はやはり子供を使う?のか、、、ナマケモノを一緒に連れてきて、物乞いてきな(でも全然しつこくない感じの)、、、そうよね、このクルーズ客船のお客様たちは金持ちが多いですから。
まぁ暗黙の了解というか、写真を撮ったらちょっとお金をあげるのがルールです。(どこにも書いてないけどそんなもんです)
というわけで、わたしも1枚撮らせて頂いて$1渡しました。
ちなみにこういった開拓されてないような小さな町はドルが使えます。後でまとめてどっかで換金するんでしょう。
それに、こういった短期滞在でわざわざ使い切れないかもしれないのに現地の通貨しか使えなかったら、現地の人も商売になりませんので、ドルは使えます!いつでも1ドル札は何枚か用意しておきましょうね!みなさん!
そして、桟橋に到着すると、アマゾンの子供たちの手厚い歓迎を受けます。(あとでその理由が分かった)
手作りの木の桟橋を渡りきると、子供たちに囲まれて、というより、うーん、、、このお客はわたしのよー!的な感じで、1組のゲストに何人か子供がまとわりつく感じです。
この中にナマケモノの赤ちゃんを抱いた子供たちがいて、抱っこさせてくれました。お礼に1ドル支払いました。
このときはナマケモノの赤ちゃんなんて見たことないし、こんな機会ないわ~と思って何も考えずに抱っこしてしまったのですが、後から考えたらナマケモノのストレスになってしっまったかな、、、と思ったり。
うむむ、、
良く寝るコアラについて
余談ですが、オーストラリアに行ったときに、コアラを抱っこする公園に行ったことを思い出しました。
コアラは1日に22時間寝るのと、ストレスが掛かりすぎないように、1~2時間おきに抱っこできるコアラを交換していました。
そっか、ストレスだよなー可哀そう、と思いました。
このコアラを抱っこできる公園に到着するまで、自分は絶対にコアラを抱っこしない!と決めてたんですが、一緒に旅行していた4人の友人は抱っこするとのこと、、、
抱っこすることが悪いことじゃないけど、、、と葛藤の末、欲が勝って、コアラを抱っこしました。
めっちゃ可愛かった!抱っこして良かった(人間ってなんて自分勝手なんでしょう)でも虐待してるわけじゃないもん。
きっとちゃんとストレスも管理されてるし、、、と願いたい。
そして、ナマケモノのストレスが軽減されるよう、交代制になればいいな、、、なんてことを願う(多分無理)
コアラの次に良く寝るナマケモノについて
で、この時はナマケモノが何時間寝るとか全く知りませんでしたが、その後テレビを見てたら、ナマケモノって15時間~20時間寝て、1週間に1回(種類によっては3週間に1回)木から降りてトイレする以外は体力を消耗しないように、あんまり動かないんだそう。
この港で子供たちが持ってたのはナマケモノの赤ちゃん、何も考えずに抱っこしちゃったけど、きっとストレスだったはず。
やっぱりごめんよナマケモノの赤ちゃん。キィーキィーって泣いてたな。トラの赤ちゃんこそは機会があっても抱っこしないでおこう!
さてさて、子供たちから手厚い歓迎を受けて、ナマケモノの赤ちゃんを抱っこしたあとですが、その中のうちの2人がわたしたち2人にぴったりくっついてきました。
もうこの獲物は離すまい、といった感じで腕を組んでました。
でも可愛い女の子たちだったので、全然嫌じゃなかったし、なんなら嬉しかった♡
アマゾンを小舟で散策
さて、ここに来たらやりたいことがあって、それは学校に行って、折り紙とかをドネーションしたいなと思っていました。
なので、付いてきた女の子たちに、学校に行きたいから連れて行ってとお願いしたら、学校は徒歩では行けず、船でちょっと行ったところにあるとのこと、、、
船?
実は、よく見渡したら、桟橋の近くに小舟がたくさんあって、ゲストやクルーが現地の人によるちょっとしたツアーに行ってました。
そして、そんなことはここに到着するまで知らなかったのですが、学校にも行きたいし、船にも乗れるなんて最高!ということで船に乗ることに、、、
ドライバーさんは女の子の知り合いだったんかな?というか、適当なドライバーさんとこのところに行って、話をして連れてってもらえることになりました。
さて、学校にレッツゴー!
このボートツアーが本当に本当に良かった!!!
※この黄色い服着た女の子、あとでまた出てきますので、ちょっと覚えておいてください ↓
最初は狭い川なのですが、だんだん広くなる
もうね、最高です。なんだろ、あー世界の裏側、ついに来たのね!わたし、アマゾンにいるのねぇ~!みたいな。
船に乗ってると色んな船着き場を通りすぎました。ここには色んな集落があって、それぞれ船で行き来しているようです。
すれ違う地元の人たち
船は生活の一部なようです。タクシーみたいなもんかな。
わたしたちの船には屋根が付いていましたが、こちらは屋根がないので暑そうだ。
はい、皆さん気付いてくれましたでしょうか?
手前の女の子の服が、黄色から白と黒の服になってるねぇ。
実は、折り紙などと一緒に、着ない服をドネーションとして持って行っててたんですが、それを、この子にあげたらすごい喜んでその場で着替えてくれたんです笑(もう一人の女の子にもあげましたよ♪)
なんて可愛いんだ!もっとあったら良かったのに、、、
もし、この辺行く予定があったら、是非いらない服やモノをかき集めてスーツケースに詰め込んで持って行ってね ♪
とても喜ばれます!
水牛もいました。
さて、そうこうしてるうちに、学校のある水場に到着、ちょっと坂を上ります。(小さく見えるのが船着き場)↓
学校に到着!
黄色が可愛い。この日は休み?なのか、子供たちはいませんでした。(残念!)
日本も田舎の方はこんな広々って感じの学校なのかな?
元気になる色で、開放的、なんだか行きたくなる学校。
子供はこんなところで育てたいな~と思わせる。
アマゾン住人の家
先生みたいな人がいたので、ドネーションのことを伝えると、「あ、そこの机の上に置いといて~」というゆるい感じ。
無くならないかしら?と思いつつ、指定された場所に置いて近くを散策。
すると、わたしの手を繋いでる子供がここら辺に住んでるとのこと。
え?行ってもいい?いいよー!って二つ返事。
アマゾンの住人の家に行くことができました。
どこの国行っても、その土地の人が、実際にどうやって暮らしてるか、リアルが知りたかったら家行くのが1番よね。
遠慮しつつ、写真撮る許可を得て写真も数枚撮りました。
まずはリビング
テレビが2つあり、1つは(なんと)フラットな液晶、でもう一つはブラウン管テレビ。
フラットなテレビがあるとは!勝手に何もないと想像してはいけませんね。へへ。
それと、可愛いデッキチェアのミニバージョンみたいな青い椅子と、ハンモックもあります。
ここでお昼寝とか、家族が多かったらここが夜寝室になってもおかしくないな。
ちなみにハンモックはブラジルでは珍しくなく、一軒家を持ってる人や、ビーチハウスなどを持ってる人は結構持ってます。
(いいな~!)
よく見ると右側に昔ながらのミシンがあります。
キッチン
鍋のかけ方可愛い。
なんかほぼ同じサイズに見えるけど、わたしも違いがあまりない鍋持ってるな~、重ねられるから捨てるまでには至らないのよね。
棚に調味料っぽいのが置いてあるね。棚の手作り感がまた良い!というか、家がそうなんだけど。
後から写真見返して思ったけど、この家隙間だらけ!虫が怖い人(わたし)は夜は絶対無理~!
お兄さんすみませんねー。お邪魔してます。
この人はこんな感じでずっと外を眺めてた。いつかアマゾンを飛び出て、リオとか大都市に行くのだろうか?
こっちが洗濯する部屋かな?めちゃめちゃ小さい洗濯機らしきもんが、可愛いおじいちゃんの後ろに置いてあります。
おじいちゃんの目の前には冷蔵庫が3つ(なんで?)。
うーん、さっきの部屋じゃなくてこっちがキッチンか?
中見て良い?って聞くべきだった!今更だけど中身が気になる!
多分どれかお皿とか入っててもおかしくないな。
マグネットを冷蔵庫に貼るのは万国共通かしら?
そういえば女の子の部屋も見せてもらったけど(おにいちゃんとシェア)すっかり写真撮るのを忘れた。
こちらが庭。庭っていうかさ、この家の周りに他に家なんてないし、敷地をなんかで区切ってる感じでもなかったから、どこまでが庭なのかな?
ここでは洗濯物を干してました。すぐ乾きそう。
家の中は、どこも、窓が開けられていて換気が出来ていたし、男性軍は上半身裸だったけど、めっちゃ暑い!ってわけでもなかったね。
さて、目的も果たしたし、時間も時間なので、ということで、またボートに乗って港に戻りました。
動物たち
テンダーボートのある桟橋まで戻ってきて、まだ少し時間があったので、ちょっと散策。
見付けたのはこの子達
ブラジルの国鳥、トゥッカーノです。
熱帯雨林など中南米に生息する鳥で、日本名はオオハシ科。
なにこれ、愛くるしい!人形か!っていうくらい目が真ん丸!
美しすぎて作り物みたい。
そして忘れてならないこの子。ナマケモノ!
ナマケモノちゃんは葉っぱを食べてました。
1枚の葉っぱを消化するのに最大30日かかるらしい。なんでこんなに可愛いんだ。
何度も言いますが、請求されませんけど、写真を撮ったら気持ちでお金を渡すのが暗黙の了解。
オープン動物園みたいなもんだもんね、しかもいくらでもよい(多分)。気持ちでいいの。
東南アジアの国みたいに、あちこちから声かけられたり、押し売りもしてこないし、のーんびりしてていいわ~、本当。
なんだか心が洗われた、、、気がする、、、。
まとめ
というわけで、今回はわたしの忘れられない、大好きな寄港地トップ3に入る、アマゾンの小さな集落を紹介しました。
そういえばボートに乗ってる間に、あきらかに私たちの船のゲストでない欧米人(若いカップル)を陸で見かけました。
なんとここ、宿泊施設もあるということで(当たり前か?ちょっと観光地っぽくなっちゃってるもんね)、ゆっくり来たい人は、クルーズ客船ではなく、数日滞在がいいですね。
ちなみに、最初に子供たちの手厚い歓迎を受けるのは、やっぱり観光客がお土産とかドネーションとか持ってきてたり、お金くれたりするからでしょうね。
どの下船者にも絶対何人かの子供付い付いてきてたもん。わたしたちの場合はなんか一緒に観光もしてくれたけど。
クルーズ客船到着=「わーいお金がやってきたー」ってかんじかな?
でも、そういうい嫌な雰囲気全然出さないし、お金あげなかったとしても嫌な顔されなそう。
わたしたちは家も見せてくれたし、お礼も込めて女の子たちにいくらか渡したから真相は分からないけど。
お金じゃなくて、もっと違う形で貢献できたらそれでも良いけど。
やっぱお金が助かるもんね。現金ですよ。ありがたいのは。
大きいドネーションとかできないけど、小さな出来ることを少しづつで良いはず。
このアマゾンの小さな村々が今後もずーっとありますように。ここで生まれた人は恵まれてるな~。っていう無いものねだり。