クルーズ代金に含まれない隠れたコスト&節約術
September 20, 2020

皆さんは旅行に行くとき、だいたいの予算を決めて計画を立てると思います。

クルーズ代金には、お食事や、船上のエンターテイメントなどが含まれていますので、船上で掛かる金額は想像できる、と思ってる方、いらっしゃいませんか?

実はクルーズ旅行には隠されたコストがあり、それも想定していないと、予算を大幅に上回ってしまった!なんてことにもなりかねませんので、今回は、クルーズ代金に含まれていない隠されたコストをご紹介致します。

さらに、そんなお金掛かるなら、行かなくていいやなんて思わないでくださいね!ちゃんとコスト削減の対策も一緒にご案内させていただきますよー!

みなさまメモの用意はいいですか?では早速みていきましょう!

空港から港までの往復の交通費

青いロングワンピースを着た女性がスーツケースを引き、海を眺めている

日本発着のクルーズならまだしも、海外発着のものだと、もちろん飛行機代は勘定に入れると思いますが、忘れがちなのが、空港から港までの交通費です。

ほとんどのクルーズ会社は、港 ⇔ 空港 の送迎サービスを有料で提供しています。

海外から乗船するクルーズ客船だと、港に行けるか心配だし、言葉も自信ないし、という理由で、このクルーズ会社のシャトルバスを、クルーズとセットで購入しがちですが、そこなんです!

是非ともクルーズ会社のサービスは使わないでください。クルーズ客船のフロントデスクで働いているので分かるのですが、クルーズ客船の提供するサービスは、ほとんど割高です

安心料=高価なサービス

と思って頂ければ間違いないですね。まぁ安心かもしれないですが、何かしらの理由で、空港でこのバスが見付からないときもあるし、港に行く方法は他にもたくさんあるんですよ!

節約術:

お一人での旅行なら、クルーズ会社の送迎サービスを利用するのは賛成ですが、2人以上の場合は、UberやGrab、
又はタクシーなどを使った方が安上がりです。

これらの配車サービスアプリは、目的地を入力(港の住所をコピペすればOK)するだけですし、なにより大体の金額が分かるので、知らない土地でぼったくられる心配もいりません。

タクシーは、空港から利用すると割高になることが多いので、アプリをどうしても使いたくない!という人はタクシーでも大丈夫です。2人以上であれば、ほとんどの場合は、クルーズ会社の送迎サービスよりは安いでしょう。

※クルーズの発着地によって、空港から港までの距離や時間、またクルーズ会社によって、送迎代はかなり違いがあるので、  乗船前にしっかり情報収集をしておきましょう。

Wifi / インターネット代金

ノートパソコンの画面上にConnect to Wifiと映っている

ラグジュアリー客船や、リバークルーズでは、Wifi料金はクルーズ代金に含まれいる場合が多いですが、主要な大手クルーズ会社では、Wifiを船上で使う場合にはお金が掛かります。

24時間、高速のインターネットに慣れている現代人には、インターネットが無い生活は耐えられない!という方も多く、クルーズ客船の1番の隠れコストになりえるのが、このWifi料金です。

クルーズ客船は衛星のインターネットを使用しており、航海位置によっては電波が全く入らず、インターネットがダウンすることもあり、そうでなくても基本的にスピードは遅いです。

そのくせに結構高いです。インターネットを使用した時間での料金や、24時間パッケージ、又はインターネットのスピードによって、料金が変わってきますが、基本はどれも高いです。

節約術:

ここは、船の日常を味わって、船上ではインターネットを使わず、下船した際にカフェやモールでWifiを使いましょう。

といいたいところですが、何当たり前のこと言ってんだと、石を投げられそうなので、他の打開策も紹介します。

船上でインターネットが必要と予め分かっている方は、乗船前に申し込んで、前払いしておきましょう。
ほとんどの場合、事前申し込みは、船上でパッケージを購入するより割安で購入できます。

お仕事などで、どうしてもインターネットが必要な方は、事前にパッケージを購入しておきましょうね。

チップ代金

ベッドの上に1ドル札がチップ代として置かれている

チップ文化のない日本にとって、頭を悩ませることの1つですよね。

この文化に慣れてない人は、代金の何パーセントを支払えばよいのかとか、計算式は?とか、ケチに思われるのもやだし、だからといって無駄に多く支払うのは嫌だ、、、と正直考えるのすらめんどくさいです。

そんなあなたに朗報です。クルーズ客船では、チップ代金をクルーズ客船側で決めて、しかも自動でチャージしてくれる場合が多いので、なにも気にしなくてOK!

ちなみに、ラグジュアリークラスのクルーズ客船では、このチップ料金は、クルーズ代金に最初から含まれている場合が多いです。

カジュアルクラスの場合は、クルーズ料金を支払う際にまとめて支払うこともできますし、後払いを選択した場合は、船上にて、クルーズの終盤に、船上のアカウントに自動的にチャージされます。

というわけで、チップの支払い方法は3つ。

1.クルーズ料金に最初から含まれている
2.クルーズ料金とは別だが、クルーズ料金の支払いの際に、一緒に前払いをする
3.クルーズ料金とは別で、クルーズに乗船した際に、船上でチップ代を支払う

チップ代は、平均 $12 ~ $18 / 日 掛かります。ちなみに、お部屋ごとではなく、× 人数です(辛い)。

では、ここで、7日間クルーズをしたときのシミュレーションをしてみましょう。
チップ代は、最少額の $12 ※ $1=約¥105 かなり大まかに計算

1人 $12×7= $84 (約¥9,000)
2人 $24×7=$168(約¥18,000)
4人 $48×7 =$336(約¥36,000)

はい、後半えげつない金額になってます。

ここで、あれ?子供のチップってどうなんだ?と思ったそこのあなた、良い質問ですね。

ここがクルーズ客船の七不思議、ちゃっかり子供のチップもチャージするというものがあります。

詳細はクルーズ会社によって違いますが、多くのクルーズ会社は、2 ~ 4歳以下のお子様の分はチャージしません。
”多くの場合”ということですが、実はディズニークルーズは乳幼児から、しっかり1人前のチップ代金をチャージされます(辛)

そして、基本的には3歳でも4歳でも、1日$12、大人と同じ料金がしっかりとチャージされます。

う~ん。小学生ならまだしも、と個人的には思ってしまいますが、ここは人それぞれ考え方が違うので、正解不正解はないです。

しかし、あなたがもしも、さすがに2歳のお子様の分までは払い過ぎな気がする、、、と納得できない場合はと打開策あります。

節約術:

このチップ代は、各クルーズ会社で推奨されたガイドラインのようなものであり、実は金額を上げたり下げたり、または1人分だけ外す、などフレキシブルに変更可能なのです。

ステップ1 まず、クルーズ代金を支払うときに、チップ代の後払い=船上での支払いを選択してください。

ステップ2 クルーズの終盤に、フロントデスクでチップ代を変更してもらいましょう。

クルーズの終盤に変更する理由は、クルーズ客船のシステムに理由があり、チップ代はクルーズ終盤に自動的にお客様の船上アカウントにチャージされます。

なので、チャージされていな金額を変更することはできないので、チャージがされたことを確認してからフロントデスクに行きましょう。

ちなみに、スタッフ皆の対応がとても良かった!良いバケーションをありがとう!このありがとうをどうやって伝えたらよいんだ!というそこのあなた。 もちろんフロントデスクで、チップ代を上乗せすることが簡単に出来ますよ!

チップとは、日本語にすれば”心づけ”、お気持ちで、、、というイメージですが、海外では、チップは給与の一部と捉えられいる場合が多いです。”チップ=給与のほかに得たラッキーなお小遣い” ではなく、”チップ=給与の一部”です。

もちろん、サービスに何か不満があって、チップ代を支払いたくない!と思った場合はお気持ちなので外すのも一つですが、スタッフ全員が共有する大切な給与の一部なので、問題があったらゲストサービスに相談してみてください。

チップは海外の大切な文化であり、この方法は、決してチップ代を外して、チップ代を支払わない裏技ではありません。

飲み物代金

レストランでワイングラスに入った赤ワインを飲んでいる

クルーズ料金には、レストランやビュッフェのお食事の料金は含まれていますが、実は飲み物代は含まれていません。

正確に言うと、レストランやビュッフェで、食事を一緒に頂くソフトドリンクやコーヒーなどは無料ですが、その他の時間で、バーやルームサービスで飲み物を頼む場合は有料。

もしくは食事中であっても、アルコールやスペシャルコーヒー(ラテやカプチーノなど)お洒落な飲み物は有料となります。

お水も例外ではなく、レストライン以外でのお水は有料の場合がほとんどです。そしてこれが意外と高いです。

※ちなみに、ラグジュアリークラスのクルーズ客船の多くは、アルコールを含めたすべてのドリンクが、クルーズ代金に含まれていますので、いつでもどこでも飲み放題でございます。
ラグジュアリークラスはもちろん高いですが、なんでも料金に含まれています。

ちなみに、どのクルーズ会社もドリンクパッケージを販売してますが、個人的にはおススメしません。

かなり飲まないと元が取れないからです。

だったら、各寄港地で、ローカルビールを安く飲んだ方がいいかなと思いますね。

そして、ドリンクパッケージのほかに、ペットボトルに入ったお水のパッケージ販売もしています。(1本ずつももちろん購入可能)。この料金ですが、各クルーズ会社によってだいぶ差があります。

Evianなどのミネラルウォーターは高いですが、浄化水であればそれよりお安く購入できます。
それにしても、少し割高な場合が多いのでここで節約術!

節約術:

クルーズ客船に乗船の際は、水筒を持って行きましょう。

ビュッフェエリアではドリンクサーバーがあり、24時間空いてる場合も多いので、そこでお水をGetしましょう。

え?なんかケチみたいでいやだ?大丈夫です、みんなやってますし、当たり前の光景なので、そういう風に思うのは恐らく知らない人だけですから、安心してください。

ちなみに、お部屋の蛇口から出てくるお水は、実は飲めるんです。
なので、味など気にしない方はここで水分補給すればOK。 わたしは飲んだことないですがね。

ちなみに、船ではドリンクごとにチップ代が加算されています。積もり積もると結構な金額になってしまうので気を付けましょうね!2回目になりますが、お酒は寄港地で飲むのがおススメですよ!地域によっては水より安いですから♪

ツアー代金

氷河でカヤックにのって観光をしている

これは予算にちゃんと入れてる人も多いと思いますが、ここでも実はチップが発生するのをお忘れなく。

このチップ代金は、船上のツアースタッフにではなく、実際にツアーをしてくれたガイドさんやドライバーさんへ対してのチップ代金です。

もちろんツアースタッフに不満があれば支払わなくても良いですが、ツアー自体に問題があるときはガイドさんには問題が無く、一生懸命やってくれたのであれば、チップ代金はツアー自体への不満は別問題で、支払うのが良いかとも思います。
個人的な意見ですがね。

ま、今回はチップのはなしではなくツアー代金のはなしですね。

基本的にクルーズ会社が提供するサービスは全て割高だと思ってください。
覚えてますか? ”安心料 = 割高” なんです!

というわけで、節約術はこちら

節約術:

クルーズ会社のツアーではなく、外部のツアーに参加する。

例えばアラスカクルーズに行ったとして、ヘリコプターツアーやクジラを観るツアーに参加したいとしたら、現地のツアー会社を検索してください。
アラスカなどの主要寄港地は、ほぼ100%、ツアー会社が港の近くにあり、送迎もしてくれますし、もちろん割安です。

ただこれにはデメリットもあり、もしも何らかの関係でツアーに遅れが生じて、船の出航までに港に戻ってこれなかったら自己責任となります。

また、天候などの関係で、港への到着が遅れたり、場合によっては、寄港地の変更やキャンセルになる場合があり、その場合は、自分でツアー会社に電話やメールをしなければならないので、手間となります。

もちろんクルーズ会社のツアーを申し込んだ場合は、どんな場合であっても、お客様を置いて船が出港することはありませんし、船側の都合でツアーがキャンセルになった場合は、100%ツアー代金は自動的に戻ってきますので、そこに対するストレスを抱えずに済みます。

その点を踏まえて、船のツアーにするか、外部のツアーにするかは考えて申し込みをしましょう。

ちなみに、船のツアーに申し込む際は事前予約がおススメです。
なぜなら、人気のツアーは売り切れになることも多いからです。

大体のツアーは24時間~48時間のキャンセルポリシーがあるので、あとからキャンセルが可能ですので、気になるものはとりあえず予約しておいても良いかもしれません。

※このキャンセルポリシーは、ツアー内容によってかなり変わります。中には、1度予約したらキャンセルできないツアーなどもあるので、予約する際はしっかりとキャンセルポリシーもチェックしておきましょう。

というわけで、今回はクルーズ客船の隠れたコストと、節約術のご紹介をでした。

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Eri Kimura

2011年よりクルーズ客船で勤務、現在まで海外クルーズ客船を3社経験。

休暇は海外で生活することが多いため、1年のうち10カ月ほどを海外で過ごす。

現在、ノマドライフを確立すべく奮闘中!

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